橋下徹が暴露した毎日新聞社の天下り先 「堂島地下街」 の闇

それは大阪都構想の否決から11日後の5月28日。激闘の余韻が冷めやらぬ中、橋下徹大阪市長から興味深い暴露話があった。大阪市の孫会社である「堂島地下街」が、毎日新聞社天下り先になっているという話だ。

 

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2015年5月28日 大阪市定例会見の様子

 

この話が出てから約2週間が経過するが、一向にメディアが動く様子がないため大阪市民として本記事を書く事とした。

 

「堂島地下街」とは

梅田・北新地エリアに隣接する堂島エリア。この地下には "ドージマ地下センター" と呼ばれる地下街が広がる。これを運営する堂島地下街株式会社のホームページによると、その地下街は以下のように紹介されている。

堂島地下街の経営するドージマ地下センターは1966年(昭和41年)7月1日に開業して以来、交通拠点の梅田と、ビジネス街として再開発中の中之島地区を結ぶ地下街として1日10数万人の通行客があります。

 

気になる売上げ情報等は公開されていないが、その実態は橋下氏が「堂島地下街は錆びれて、どうしようもない」と表現する通り、著者の印象としても梅田エリアの割に盛り上がってない地下街という印象だ。

 

「堂島地下街」と「大阪市」の関係

堂島地下街(株)のHPではこう説明されている。

地下街経営の実績をもつ大阪地下街株式会社と堂島の繁栄をめざす株式会社大阪毎日会館が共同出資し、堂島地下街株式会社(資本金3千万円)が1964年6月8日に設立されたのです。地下街建設は順調に進み、多くの出店希望者の中から選び抜かれたテナントが集結し、1966年7月1日にドージマ地下センターがオープンしました。西梅田駅南端から南へ250mに渡った延面積8,122m2の新しい地下街として開業当初から注目を集め、沢山のお客様に愛され続けて今日に至っています。

 

現在の堂島地下街(株)は、大阪地下街(株)が51%、(株)毎日ビルディングが49%で共同出資している企業である。登場人物を順に説明しよう。大阪地下街(株)は大阪市筆頭株主の地下街運営会社で、「ホワイティうめだ」や「なんばウォーク」など、大阪を代表する有名地下街を運営。一方の毎日ビルディング(株)は、毎日新聞社の関連会社で、主に毎日新聞グループのビル管理を行う。

 

大阪市と堂島地下街の関係を簡単に絵にしてみた。これで分かる通り、堂島地下街は大阪市の孫会社にあたる存在なのだ。大阪市が深く関係しているにも関わらず、一見そのことが見えづらい。大阪市民にとって、この存在に気づくのは難しく、隠された様な組織なのだ。

イメージ:「堂島地下街」と「大阪市」の関係 (ゲンゴロウ)

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大阪市の孫会社に「天下り」の闇

橋下徹大阪市長によると、この大阪市の孫会社である堂島地下街(株)が、毎日新聞社天下り先になっているというのだ。今まで表に出てこなかった問題で、橋下氏もつい最近知った事実らしい。

 

驚きの報酬 1800万円

以前から、大阪地下街(株)の報酬が高すぎるという議論が大阪市議会でされていた様だ。その理由を詰めていくと、その子会社にあたる堂島地下街(株)の給与水準が非常に高く、この水準に合わせる為に大阪地下街(株)の報酬も上げられていたという事実が判明。驚くのは、堂島地下街(株)の年収がなんと1800万円だという事。本体である大阪市の市長や局長よりも、その孫会社が高給取りという典型的な天下りの仕組みが完成している。

 

橋下氏の見解と、メディアへの要求

この問題に対して、橋下氏はこう語った。

民間でやるのはいいんですよ。民間で子会社を持ってて、そこに退職した人が一定期間どういう給料で行こうが、それは民間の中(の問題)なので。

と、前置きしながら続けた。

(堂島地下街の資本は) 51%が大阪市、49%が毎日新聞ですから、全部が役所主導という訳ではないけど、(毎日新聞社は) 一定のメディアだったらメディアでそういう事を追求していく立場なんですから、一定の線を引かなければならないんじゃないかなと思ってる。僕もこれ最近知ったんでね、また調べて、市役所のチェックも当然やってもらいながら、そういう所も(メディアには)見てもらいたいと思うんですけどね。

 

最後に

残念ながら、大阪には根深い闇がまだまだ存在する様だ。更なる問題は、在阪メディアがこれを追求しない事。橋下市長の引退後、誰が大阪市の闇を照らしてくれるのだろうか。ご感想は以下コメント欄、twitterにてお願いします。

 

定例会見の様子

この様子は 1:15:00 頃と、1:36:20 頃をご確認下さい。 

 

 

 

関連サイト

DOTICA(ドーチカ)の運営・管理 | 堂島地下街株式会社

 

著者:ゲンゴロウ

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